パリオリンピック自転車トラックはメダル期待度過去最大 佐藤水菜、太田海也、内野艶和ら注目選手を紹介
左から佐藤水菜、太田海也、内野艶和 photo by Takahashi Manabu、Gunki Hiroshiこの記事に関連する写真を見る
東京大会から選手が倍増
パリオリンピックでメダルの期待がかかる競技のひとつが、自転車トラックだ。東京大会では女子オムニアムで梶原悠未が銀メダルを獲得。自転車女子のメダルは日本初の快挙で、大きな話題となった。
1952年以降のオリンピック出場記録によると、ロサンゼルス大会(1984年)男子スプリントで坂本勉が銅メダル、アトランタ大会(1996年)男子1kmタイム・トライアルで十文字貴信が銅メダル、アテネ大会(2004年)男子チームスプリントで長塚智広、伏見俊昭、井上昌己が銀メダル、北京大会(2008年)男子ケイリンで永井清史が銅メダルを獲得。アトランタ大会からプロ選手の出場が認められたとはいえ、金メダルの獲得はなく、苦戦しているのが実情だ。
しかしこのパリ大会では、金メダルを含め、複数のメダル獲得が期待されている。今回出場する選手は、男子が太田海也、小原佑太、長迫吉拓、中野慎詞、今村駿介、窪木一茂、橋本英也の7名、女子が佐藤水菜、太田りゆ、内野艶和、梶原悠未、池田瑞紀、垣田真穂の6名で、総勢13名。東京大会が男子3名、女子3名の計6名だったことを考えると、倍増したことになる。
競技スタートは8月5日(日本時間8月6日0時)で、種目はチームスプリント、スプリント、ケイリン、チームパシュート、オムニアム、マディソン。ひとりの選手が複数の種目にエントリーしており、たとえば太田海也であれば、チームスプリント、スプリント、ケイリンにエントリーするなど、選手によってはハードスケジュールとなっている。多くの種目で日本人選手がエントリーしている分、見どころも多くなるが、ここではパリオリンピックでの活躍が期待される3選手を紹介する。
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