尾方真生がビッグレース初優勝 「これでいいのかという迷い」からこだわりの先行で姉弟子ふたりを撃破 (3ページ目)

  • PR 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro

 注目された児玉は5着に終わり、「(山原を前に)入れちゃった。入れないで自分で行けばよかったです。何もできずに終わってしまいました。(尾方と)力比べもしていません。人任せのレースになってしまって力を出し切れず、ハァハァ言わずに帰ってきてしまいました」と悔しげな表情を見せた。

 尾方にとって小林、児玉は同じ久留米競輪場をホームバンクとする姉弟子。偉大な先輩に勝ったことも価値があり、自信をつかんだことだろう。

 武器とする先行で力を発揮し、初のビッグタイトルを奪取した尾方。これをきっかけにさらに飛躍するのではないだろうか。

【Profile】
尾方真生(おがた・まお)
1999年5月7日生まれ、熊本県出身。中学・高校と陸上競技を行ない、大学1年の時に日本競輪選手養成所の試験を受けて合格。養成所では持ち前のポテンシャルの高さを発揮し、在所成績2位で卒業する。2020年5月にデビューすると、いきなり完全優勝を果たす。翌2021年にはガールズグランプリに初出場して6着となり、2022年のガールズグランプリでは4着に入る。2023年も3年連続でガールズグランプリに出場。2024年7月のガールズケイリンフェスティバルで初優勝を飾った。

フォトギャラリーを見る

3 / 3

    関連記事

    キーワード

    このページのトップに戻る