世界水泳で100分の1秒の計時を支える
オメガのハイテクシステム (3ページ目)
競技中は、アリーナの天井に設置された3台のビデオカメラが、選手たちの泳ぐ姿を撮影。その映像データはライブでパソコン上に写し出される。頭部は黄色、指先は緑のラインで示され、各選手の差だけではなく、それぞれの泳速も瞬時に測定されてテレビ放映のデータなどに活かされている。800mや1500mなどの長距離選手の心理的負担を軽減させるために、各レーンとも50m折り返しの5m前の水底にはラップカウンターも設置されている。
そんな競泳のタイム計測だけではなく、この大会でオメガは飛込みやシンクロナイズドスイミング、オープンウォーターでも記録の集計や即時のデータ配信などを行ない、大会のスムーズな運営にはなくてはならない存在になっている。
このタイムキーピングツアー後には、世界選手権の恒例でもあるオメガ主催のメディアレースも開催された。各国のメディア関係者が実際にメインプールを泳ぎ、導入されているハイテクシステムを身をもって体験。27日には、国際水泳連盟や大会組織委員会、テレビ局などのチームが参加する混合4×50mフリーリレーが行なわれ、テレビ朝日チームで出場した松田丈志や北島康介が、"かつての戦場"で現役スイマーに負けない泳ぎを披露した。
連日、熱いレースが続く世界水泳。選手たちの力強い泳ぎはもちろんだが、そのレースを支えているシステムにも、ぜひ注目してもらいたい。
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