サッカー少年たちに夢の時間。セビージャ選手がクリニックで情熱指導 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 川森睦朗●撮影photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFPTPGRAFIA

 今回のサッカークリニックを実現させ、練習中には子供たちを大声で励ましていたニューバランスの酒井崇光氏はこの企画の趣旨を次のように説明する。

「ニューバランスがサポートさせていただいているセビージャFCが来日することになり、滞在中にニューバランスフットボールファミリーとしての交流の場を設けたいと考えていました。開催が可能となってからあまり時間がなく、スケジュールを合わせるのが難しかったのですが、クレアールFCさんが快く引き受けてくれました。

 しっかりサッカーができる子供たちを呼びたかったので、すごくよかったです。スペインのトップレベルを肌で感じた子供たちにとって、非常に意義のあるものになったのではないかと思います」

クリニックで貴重な経験を得た、クレアールFCの子供たちクリニックで貴重な経験を得た、クレアールFCの子供たち リーガのトップレベルの選手2人と同じピッチでボールを追った子供たちも、興奮気味に夢の時間を振り返った。記念撮影でセビージャのチャントをひときわ大きな声で歌っていた背番号8の少年は次のように話す。

「僕も将来、プロのサッカー選手になってスペインで活躍したいと思っているので、実際にそこでやっている選手と一緒にプレーできて、すごく嬉しかったです。(ミニゲームでは)僕らチームメイトにわかりやすく指示を出してくれました。僕が言われたのは、『いったんボールをもらいに下がって受けて、前を向いたら勝負するように』ということ。自信を持ってやれば絶対にイケると言ってくれたので、めっちゃ嬉しかったです」

 昨シーズンは清武弘嗣が加入したことで、日本人からの認知度を高めたセビージャ。現在、チームに日本人選手はいないが、今回の来日でまたファンを増やして、リーガ・エスパニョーラ新シーズンの戦いに挑む。

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