欧米の学会でも話題に!ドクターたちも困ってる「ちょい漏れ問題」 (3ページ目)

  • 浦上泰栄●文 text by Uragami Yasue 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

    

 また、ストレスを抱えることも、ちょい漏れに影響大。というのは神経性頻尿といって、ストレスを感じるとトイレが近くなり、頻繁にオシッコをすると膀胱に溜まる尿の量が減って、オシッコの勢いが低下します。その結果、頻繁にトイレに行くけどあまり尿が出ないし、切れも悪い......という困った事態に。トイレに行き過ぎるのはよくないが、かといってオシッコを無理にガマンをするのも体に悪い。上手にストレスを逃す方法を見つけてください。

――「濃い色のパンツを履く」、「水分をなるべく摂らないようにする」など、「ちょい漏れ」男性は涙ぐましい努力をしている男性読者がいます。先生はどんな対策をしていますか。

髙橋 僕が排尿後尿滴下を意識するようになったのは、44~45歳のころだったかな......。そのころから、時間がある時はトイレの個室で便座に座って用を足し、最後にミルキングをする、立小便の場合は周囲に人がいないか確認してから、あらかじめ用意しておいたペーパーで先をぬぐう、などを実践しています。患者さんにもペーパーでしずくを拭くという人が多いですよ。薄い色のズボンを履いた時は、とくに気をつけています。

 最近は尿漏れ対策シートもおすすめです。私も試しに使ってみたら、意外に装着感が薄くて、途中からつけているのを忘れてしまったほど。トイレに行ってオシッコしようとしたら、なかなかアレが出てこない、それで「イカンイカン、今日はパッドを着けていたんだ」と気づいたこともありました(笑)。

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