スポーツ飲料もスポーツ用品も...値上がりの原因と、そこから得られる人生の指針 (4ページ目)

  • 鈴木雅光●構成 text by Suzuki Masamitsu
  • はまのゆか●絵 illustration by Hamano Yuka

 あるいはコロナが落ち着いて、かつ円安が続いていたら、日本の観光旅行は外国人からすると安く済むので、京都や奈良のような歴史的な街に殺到するでしょう。

 だから、そういう観光都市に住んで、その町の歴史や文化を英語で説明する仕事をしてみてはどうだろう。海外の富裕層で、日本には年1回必ず来るなんて人を固定客として掴むことができたら、結構、稼げてしまうかもしれない。それも、今はYouTubeとか、その他のSNSで自分のことをどんどんアピールできる時代なので、『私はこれだけ英語ができるから、あなたが日本に来た時には通訳・案内しますよ』と売り込めば、コストをかけずにプロモーションまでできてしまう。

 そういう意味では、若い人にとって、ポジショニングさえ間違わなければ、わりと稼ぎやすい時代になっていると言えるのかもしれないね」

【profile】
奥野一成(おくの・かずしげ)
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC) 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。バフェットの投資哲学に通ずる「長期厳選投資」を実践する日本では稀有なパイオニア。その投資哲学で高い運用実績を上げ続け、機関投資家向けファンドの運用総額は4000億を突破。更に多くの日本人を豊かにするために、機関投資家向けの巨大ファンドを「おおぶね」として個人にも開放している。著書に『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』『投資家の思考法』など。

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