佐々木朗希、田中碧、三笘薫らアスリート取材の裏側をTBS近藤夏子アナが語る。発見した意外な一面とは? (4ページ目)

  • 池田鉄平●文 text by Ikeda Teppei
  • 山本雷太●撮影 photo by Yamamoto Raita

「面白い」が最高の誉め言葉

 アスリートからいただいた言葉で忘れられないのは、カヌーの羽根田卓也選手に「近藤さんがこんなに面白い人だと思いませんでした」って言われたんですよ。囲み取材でテレビ各社代表として質問したんですが、羽根田選手がすごくニコニコしていらして。その時面白いことを言ったとかそういうわけではなかったんですが、それまでの取材の間に壁がなくなったのかな。

 私、カヌーのライフジャケットを気に入っちゃって。抱えているとすごく安心するんですよ(笑)。それで、ずっと抱えながら取材していて、「外していいよ」って言われたけど「大丈夫です、安心するんで」って言ったら、「今度、ライフジャケット送るね」みたいな。そういうのを面白がってくれたのかなと思います。「面白いね」って言われるのは、どんな誉め言葉よりうれしいかもしれません。

 これからも、ひとつでも多くの現場に足を運んで、ひとりでも多くの人の話を聞いて、国際大会へも行きたいです。そして、視聴者の方にスポーツの魅力を伝えていきたいですね。『S☆1』のオープニングに「Sportsには世界を1つにするチカラがある。」というフレーズがあるんですけど、本当にそのとおりだと日々実感しています。

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【プロフィール】
近藤夏子 こんどう・かこ 
1996年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にはタレントとしても活躍し、卒業後の2019年にTBSにアナウンサーとして入社。現在、テレビでは『S☆1』(毎週土曜・日曜)のキャスター、『ジロジロ有吉』(毎週金曜)の進行などを務める。ラジオでは『土曜朝6時 木梨の会。』(毎週土曜)のアシスタントを担当。父親は元アメリカンフットボール日本代表で、自身は中学では陸上部、高校ではラクロス部に所属するなどスポーツが身近な環境で育った。

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