佐々木朗希、田中碧、三笘薫らアスリート取材の裏側をTBS近藤夏子アナが語る。発見した意外な一面とは?

  • 池田鉄平●文 text by Ikeda Teppei
  • 山本雷太●撮影 photo by Yamamoto Raita

TBS近藤夏子アナウンサー・インタビュー後編

2019年にTBSに入社した近藤夏子(こんどう・かこ)アナウンサーは、ずっとスポーツ番組に携わりたいという願いを持っていました。そして今年4月から、念願の『S☆1』メインキャスターに抜てき。スポーツ現場を飛び回り、アスリートに出会う毎日です。事前の準備を入念に行ない、番組後には「反省ノート」を欠かしません。番組での印象的な出来事や苦労、取材したアスリートの裏話をお伝えします。

スポーツ番組『S☆1』のメインキャスターを務めるTBS近藤夏子アナウンサースポーツ番組『S☆1』のメインキャスターを務めるTBS近藤夏子アナウンサーこの記事に関連する写真を見る◆ ◆ ◆

「楽しかった!」と思って寝たい

近藤夏子 楽しいのはやっぱり人と話している時です。仕事じゃなくても、会話が一番楽しいんですよ。あとスポーツを見ている時ですね。うれしいのは、アスリートの方にお話を聞ける時です。

 毎日楽しかったー!と思って寝たいんですよ。今、楽しいですよ。疲れることはありますけど、つらかったと思うことはあまりない。疲れたけど楽しかった、という感じです。

 今まであまり知らなかったスポーツや、テレビでしか見たことのない競技の現場に足を運べて、近い距離感で見られて、なおかつその選手に話を聞けるって、なんて貴重な経験でしょうか。ありがたいなって思っています。

 仕事で大変なのは準備ですね。心配性なので準備が100%できてないと、怖くて仕事に行けないんですよ。「今度、〇〇選手を取材する」となったら、生年月日や血液型、出生地はもちろん、こういう経歴で、このチームからこのチームに入って、こうなって今ここにいるんだ、とか。好きな食べ物は何だろうなど、記事をひとつずつ読んだりしています。

 先輩方の知識にはもちろん及ばないですけど、あまりにもゼロ知識でお話を聞きに行くのはとても失礼なことだなと思って。たとえば、前の試合を少しでも見ていれば、「あの試合のあのパスのことだ」とか、そういうのがわかって取材できる内容が全然違うと実感しています。準備100%というのはないですが、時間の許す限りはやっています。

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