日本ハムファンのつばきファクトリー谷本安美。今も忘れない「サヨナラ満塁本塁打」と大谷翔平の伝説の投球 (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 山本雷太●撮影 photo by Yamamoto Raita

ーーでは、外国人選手はいかがでしょう?

谷本 今まで見てきたなかでは、ブランドン・レアード選手(現・千葉ロッテ)が大好きです。いい場面でホームランを決めてくれていたので、カッコよかったですね。今在籍している選手でいうと、王柏融(ワン・ボーロン)選手が気になる存在です。というのも、私が現地に見に行く試合で、なぜかいつもホームランを打ったり、しっかり結果を出してくれるんですよ。観戦時には期待の眼差しで見ちゃいますね。ただ、王選手は今シーズンが3年契約最終年。ぜひ来年も契約を......(笑)。

ーー台湾プロ野球で2年連続打率4割超えに加え、台湾選手で初の三冠王を獲得し"大王"とまで言われた選手。覚醒する可能性は十分にあるように思えます。

谷本
 同感です。これまでは台湾とは違うNPBの投手の変化球に苦戦したり、故障で離脱したりと苦しいシーズンが続いていました。ですが今年は、日本の野球に少しずつ慣れて、"ある数字"が飛躍的に伸びているんですよ。

ーー"ある数字"ですか?

谷本
 長打率です。打率こそ伸びてはいませんが、長打率に関しては2019年(.327)、2020年(.322)と比べて、今年は.409(10月13日時点)と1割近く伸びています。この数字を見ると、「一度の打数でどれだけ遠くの塁まで進めているのか」がわかるので、昨シーズンまでよりもいい打球を飛ばす確率が上がっていると思うんですよ。だから今後、さらに慣れていけばきっと活躍してくれるんじゃないか、と。

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