岡副麻希、スーパーGTにハマる。「予選がいちばん面白い」と思う理由 (2ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 個人的にはベテランの松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手がドライブするNISMOにも注目しています。ここ数年、ニッサン勢はやや調子を落としていますが、そんな中でもNISMOは高いチーム力を生かし、毎年チャンピオンシップで上位に食い込んできます。第3戦の鈴鹿でも優勝しましたし、今年もやってくれると思います。

 ホンダ勢では山本尚貴選手と牧野任祐選手のTEAM KUNIMITSUに期待しています。牧野選手は大阪出身で同郷ですし、弟みたいな感じで応援しているのですが、今年は開幕戦から予選ですごくいい走りをしています。

 コンビを組む山本選手は、私がリポーターになる前年の2018年シーズンに元F1チャンピオンのジェンソン・バトン選手とともにスーパーGTのタイトルを獲得しています。山本選手は実力がありますし、私がGTのリポーターとして最初に取材したドライバーなんです。当時は右も左もわからなかった私に対して、やさしくいろいろと教えてくれました。そういうご縁もあって、応援しています。

 昨シーズン同様にトヨタ同士の戦いも見どころですが、スープラ勢の中でも注目しているドライバーは、TGR TEAM au TOM'Sで関口雄飛選手とコンビを組むサッシャ・フェネストラズ選手です。フランス出身のフェネストラズ選手は21歳、少年のようなあどけない表情が残っていてカワイイ感じなのですが、コース上ではとにかく速い!  今年、GT300クラスからGT500クラスにステップアップを果たしたルーキーなのにピットで焦った様子が全然なく、余裕があります。やってくれそうな雰囲気を感じますね。

 今シーズンのGT500クラスはフェネストラズ選手以外にも福住仁嶺選手(ARTA)、笹原右京選手(TEAM Red Bull MUGEN)、平峰一貴選手(TEAM IMPUL)といったルーキードライバーの参戦が増えています。

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