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大橋悠依が失意のどん底から銅獲得。
心にストンと落ちた助言があった (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 平井コーチも高く評価している。

「200mで失格があった割には気後れすることもなかったから、僕はああいうレースをしたことを褒めてあげたいと思うし、来年の東京五輪へ向けて金メダルをもう一回考えられるレースになったのではないかと思います」

 平井コーチは、チーム全体としての評価を、自己新を出すことより世界選手権の選考会だった、日本選手権やジャパンオープンから記録を今回上げられたかどうかで、判断したいと話していた。

 その点で大橋の400mの記録は、17年の日本選手権で出した自身の日本記録には届かなかったものの、今年の日本選手権で出した4分33秒02を上回るシーズンベストだった。

 本人も「400mは日本選手権で2年連続(17年と18年)日本記録を出しましたが、夏の世界大会ではタイムを上げることができていなかった。その点で、今回はすごく収穫になった」と素直に喜ぶ。

 前回は最初の200mで銀メダルを獲りながらも、400mでは失速して涙にくれた大橋。今回は涙から始まったものの、笑顔で大会を締めくくった。

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