世界水泳、日本勢はいまだメダルゼロ。
残りの種目でリベンジなるか (2ページ目)
2日間を終えて日本チームはまだメダルに手が届いていない。
小関也朱篤(やすひろ)の男子100m平泳ぎは58秒93で4位。メダルまで0秒30ということで本人も悔しさを口にしていた。
しかし、小関は予選、準決勝、決勝とすべて58秒台でまとめてきたこと、さらに今大会は「速いテンポの中で搔き急がない」というテーマのもと、泳ぎが安定していたことは、ポジティブな要素だろう。
残りの種目、男子4×100mメドレーリレーでのリベンジに期待したい。
女子200m個人メドレーもメダルが期待されたが、大本里佳が2分09秒32で5位、前回大会この種目銀メダルの大橋悠依は、背泳ぎから平泳ぎのターン後の動作で2回ドルフィンキック打ったと判断され、失格という結果になってしまった。
大本は持ち味を発揮したレースだったと言える。最初のバタフライの50mのターンでは、この種目の女王でこのレースで女子史上初の世界水泳同一種目4連覇を達成したカティンカ・ホッスーを上回る積極的なレースを展開した。
150mの平泳ぎのターンまでは3着とメダル圏内をキープしたが、最後の自由形でかわされてしまった。前半少し力んで入りすぎたところもあるかもしれないが、初めての世界水泳でこの積極果敢なレースは次につながることだろう。
大橋は失格という思わぬ結果となってしまったが、これを引きずることなく、次の種目に切り替えていって欲しい。最終日の400m個人メドレーに期待したい。
番狂わせとも言えるレースが2つあった。
ひとつは初日の女子400m自由形決勝。
4連覇を狙ったこの種目の世界記録保持者、ケイティ・レデッキーがオーストラリアのアリアン・ティットマスに敗れる波乱があった。
ティットマスは自分から攻めてレースを作った。前半200mまではレデッキーに先行し、250mから350mまではレデッキーが先行したが、最後の50mで再びティットマスが逆転した。
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