2019.07.23

世界水泳、日本勢はいまだメダルゼロ。
残りの種目でリベンジなるか

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Kyodo News

 世界水泳は、競泳の1日目、2日目が終了した。

 初日の男女4×100mフリーリレー、日本の男子は9位で決勝進出はならなかったが、女子は全体5位で予選を通過し、予選上位12カ国に与えられる来年の東京五輪のこの種目の出場枠を獲得した。

日本記録を更新した、女子4×100mリレー これは今回で五輪で実施されるすべてのリレー種目に適用されるルールなので、来年の東京五輪を控える日本としては、リレー種目で最低限クリアしなければならない課題だ。

 男女共にそれをクリアしたことは良かった。

 過去最強メンバーが揃った男子はメダルを狙いに行ったレースだったが、予選で新たに導入した引継ぎのアドバンスステップスタート(※助走動作をつけるスタートで、通常のスタートより勢いがつくが、難易度が高い)のミス、さらに決勝でメダルを取りたいが故に、予選で「少しでも体力を温存できれば」との思いがタイムを落とす結果につながり、0秒26の差で決勝の舞台に立てなかった。

 選手としてはできるだけ準決勝、決勝に向けて体力を温存していきたい気持ちは重々わかる。しかし、チャンスをつかむ可能性が高いのは、力を温存する選択肢ではなく、力を出し切る選択肢を選んだときのほうだ。これは残りの6日間、そして来年の東京五輪に向けても意識しなければいけないところだろう。

 さらに、男子の決勝レースは思った以上にレベルが高かった。

 来年この種目でメダルを獲るためには、3分10秒台が必要だろう。4人ともが47秒台で泳ぐ力が求められる。

 女子は大本里佳、青木智美、佐藤綾、白井璃緒のメンバーで挑み、昨年のアジア大会で記録した3分36秒52の日本記録を更新する、3分36秒17で泳ぎ、予選から日本記録を更新した。決勝は記録を落としたが、池江璃花子不在の中での見事な記録更新、そして決勝進出だったと思う。この勢いのままひとりひとりが着実に力をつけていってほしいと思う。