水泳でも賞金を稼げる大会。松田丈志が語る「競泳W杯はここが面白い」 (5ページ目)

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Enrico Calderoni/AFLO SPORT


 平井コーチは、ナショナルチームとして若手コーチや選手に強化プランの選択肢を提供していくことによって、成長を促したいとも話してくれた。

 私の現役時代を振り返ってみると、限られた資金や情報の中で、自分たちでどうやって強化していくか頭を悩ませたものだ。自分の課題は何なのか、高地トレーニングの場所や期間をどう確保するか、世界のどのチームと練習すれば、自分が成長できるのか
......。

 今のナショナルチームはそのレールがいくつも敷いてあるし、強化のヒントを得られる機会もたくさん散りばめられている。これを活用できるかどうかは選手や各所属コーチの考え方とやる気次第だと思う。可能性は自ら切り拓いていってほしい。

 このサポート体制は、当たり前ではない。これまでにないくらい恵まれている。
2020年東京五輪へ向けて新たな取り組みをスタートさせた「トビウオジャパン」。
その効果はすぐに出るものではないが、その歩みの雰囲気は感じられるだろう。

 競泳W杯第7戦、東京大会は、平日の開催ではあるが、決勝種目は夕方18時から。しかも都心からのアクセスもいい辰巳国際水泳場で行われるので、ぜひ会場に観に来てほしい。

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