水泳でも賞金を稼げる大会。松田丈志が語る「競泳W杯はここが面白い」 (3ページ目)

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Enrico Calderoni/AFLO SPORT


 W杯第7戦・東京大会は見どころも満載だ。

 2020年東京五輪を見据えてか、世界から多くのトップ選手が集まる。その海外勢を7月の世界水泳で活躍したトビウオジャパンのメンバーが迎え撃つ。

 女子個人メドレーでは世界水泳400m個人メドレー金メダルのカティンカ・ホッスー(ハンガリー)と銀メダルのミレイア・ベルモンテ(スペイン)に、世界水泳200m個人メドレー銀メダリストの大橋悠依が挑む。大橋は日本記録の更新も大いに期待できる。

 男子200mバタフライではリオ五輪銀メダリストの坂井聖人が、失意の世界水泳からどう復活してくるかも注目だ。この種目ロンドン五輪の金メダリストのチャド・レクロスも出場する。短水路が得意なレクロスにどこまで迫れるのか。さらには東京五輪に向けてこの種目で大いに期待のかかる幌村尚(ほろむら・なお)にも注目したい。

 世界記録保持者、サラ・ショーストロム(スウェーデン)には池江璃花子が挑む。サラは世界水泳金メダリストで、ここ最近、自由形、バタフライで世界記録を連発している。サラは今大会でも世界記録を更新する可能性は大いにある。池江の日本記録更新にも期待だ。

 日本のお家芸である男子平泳ぎは、今や日本の2枚看板、世界水泳で銀メダルの小関也朱篤(やすひろ)と同じく銅メダルの渡辺一平が金メダリスト、アントン・チュプコフ(ロシア)に挑む。小関は北京大会で100、200の2冠を達成している。

 その他にも先日の北京大会で、400m個人メドレーをW杯レコードで優勝した瀬戸大也や、東京五輪へ向けて、アメリカに拠点を移し、復活を目指す入江陵介らも出場する。

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