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東京五輪へ明るい兆しの日本新5つ。
「競泳W杯」松田丈志レポート

  • 松田丈志●文・写真 text & photo by Matsuda Takeshi

「キャプテン」松田丈志の目線

 競泳ワールドカップ(W杯)第7戦東京大会、国内での新シーズン開幕戦といってもいいこの大会で日本新記録(短水路)コールは5つ。活躍した選手をここでまとめておこう。

 記録を更新してくれたのは4人で5種目。中村克(かつみ)、池江璃花子、小関也朱篤(やすひろ)、江原騎士(ないと)だ。

W杯東京大会でメダルを獲得した池江璃花子と小関也朱篤W杯東京大会でメダルを獲得した池江璃花子と小関也朱篤 *    *    *

 中村克は男子100m自由形で46秒54の日本新記録で3位に入った。ナショナルチームで参加した先週の和歌山での大会でも好記録で泳いでおり、平井伯昌(のりまさ)ヘッドコーチの口からも、好調な選手として真っ先に名前が挙がった。

 中村は昨シーズン、筋肉量と体重を増やして大会に挑んだが、思うような結果が出せなかったという。それを受けて、今シーズンはオフ中からランニングや体幹トレーニング、インナーマッスルのトレーニングを自主的に行ない、体を絞ってきたという。

 オフ中から、自らにトレーニングを課していた意識の高さは、今大会での体の仕上がりの早さにつながったのは間違いないだろう。中村はコーチとともに体の連動を意識しながら、自分たちで陸上トレーニングを工夫してきたそうだ。

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