2012.07.17

【水泳】4度目の五輪へ。北島康介のモチベーションの源は?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Getty Images

4度目の五輪へ調整を続ける北島康介 今年5月31日、北島康介はアメリカにいた。4月の日本選手権以来の大会となるサンタクララ国際に出場していたのだ。北島は、2日目の200m平泳ぎ決勝では2分13秒24、最終日の100m平泳ぎ決勝は1分01秒56という平凡なタイムに終わった。足の蹴りは効かず、泳ぎにはキレもなかった。

 だが、北島の表情は落ち着いていた。

「自分が今、どういう泳ぎをできるかは大体想像できていたので、そんなに期待はしていなかった。見てのとおりあまり状態もよくないけど、これからのトレーニングに向けてちょっと刺激になったかなという感じですね」

 日本選手権の100mで58秒90の日本記録を出して優勝し、200mも2分08秒00の好タイムで泳いだ北島は、アメリカへ戻ってから地力のレベルアップのために、きついトレーニングをしている最中だった。

「僕の平泳ぎは、安定感はないですからね。それに、日本選手権はあれだけいい状態で泳げたから、どこかで調子が落ちるというのは頭の中にはあった。その落ちた所でどう耐えて、負荷をかけられるかが勝負になってくると思う。ドンドン上がっていく年齢でもないから、自分の体と相談しながらでなくてはいけないけど、状態をどう上げていくかですね。でも、ここで最低のレースをしたから、逆にスイッチが入るきっかけになると思います」

 北京五輪後に1年間休養したあと、競技に復帰するときに北島が求めたのは、再び勝負の場に立ちたいということだった。そのためにはかつての力を取り戻すだけでは不十分だと考えた。高速水着の着用が禁止され、狂乱ともいえる世界記録更新ラッシュはなくなったが、選手の実力は常に向上しているからだ。

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