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【大学駅伝】原晋監督が口にした「没落の危機」 青山学院大は全日本大学駅伝で逆襲できるか? (2ページ目)

  • 生島 淳●取材・文 text by Jun Ikushima

【後半3区間と総合順位――過去3年間の相関性】

 今季の駅伝第2戦となる全日本。青山学院は浮上してくるのだろうか? 夏合宿で動画の取材に応じた原監督が全日本の予想を披露していた。

「1位は......早稲田大学!」

 青学じゃないんですね、とツッコミを入れたくなったが、その後も青学の名前はなかなか挙がってこない。

「2位、中央大学。3位、國學院大学。4位、創価大学。5位、青山学院大学!」

 夏の時点で、指揮官は自軍を5位と見立てた。決して謙遜ではなく、他校の実力を考えての冷静な見方だと思う。

 基本的に全日本は後半区間が順位に大きな影響を及ぼす。駅伝の場合、流れに乗ることが大切になるので、前半区間に注目が集まりがちだし、各校ともにスピードランナーを投入してくる。ただし、全日本では6区が12.8km、7区が17.6km、8区が19.7kmと後半の3区間で全体の5割弱を占める。前半の流れに乗ることは優勝、あるいはシード権を獲得するためには重要だが、本当の勝負はラスト3区間ということになる。

 いま、青山学院は箱根駅伝のみならず、その先のフルマラソンを意識した練習計画を立てるようになった。他大学に比べて長い距離への適性を高めているから、全日本でも後半区間が強い。過去3年間の青山学院の6区から8区の区間順位を見てみよう。

2023年(総合2位)
6区 荒巻朋熙(2年) 区間3位
7区 太田蒼生(3年) 区間5位
8区 田中悠登(3年) 区間3位

2024年(総合3位)
6区 白石光星(4年) 区間2位
7区 太田蒼生(4年) 区間2位
8区 塩出翔太(3年) 区間15位

2025年(総合3位)
6区 飯田翔大(2年) 区間賞
7区 黒田朝日(4年) 区間新
8区 小河原陽琉(2年) 区間7位

 いずれも全日本で総合3位以内に入って、箱根駅伝3連覇につなげているわけだが、後半の3区間トータルで安定した結果を出している。

 各年度の内容を見てみると、2023年は中盤で優勝した駒大に引き離されたが、アンカーの田中が國學院大、中大との競り合いを制して2位に入った。原監督は「田中の走りが箱根につながったね」と話していたのが印象深い。

 2024年は6区白石(年が明けてからの別府大分毎日マラソンで6位に入った)、7区太田と快調につないで先頭に立っていたが、8区の塩出が不調で3位に。前回は1区で出遅れる展開となり、6区の飯田、7区の黒田のふたりが猛烈に追い上げて2位にまで浮上した。

 この3年間、特に6区と7区の安定度が高く、青学大の強みになっている。

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