【大学駅伝】早稲田大ルーキーズが熱い! 増子陽太、新妻遼己、本田桜二郎の即戦力トリオに加え、一般入試組も粒ぞろい (3ページ目)
【トリオの背中を追う上杉と粒揃いの精鋭たち】
この3人の活躍があまりにも強烈だが、もうひとり、スポーツ推薦で入学した上杉敦史も力のある選手だ。先輩の工藤、鈴木と同じ八千代松陰高(千葉)出身で、駅伝では堅実な走りが光る。
「高校では自分が引っ張る立場でしたが、高校時代にまったく勝負にならなかった人たちが同期となり、自分の未熟さに気づかされることが多く、自分の弱いところを補っていきたい。そういった意味でも、とても刺激になっていますし、いい目標になると感じています」
同期に刺激を受けながら、研鑽を積む日々を送っている。
上杉は、東京六大学陸上で対校選手として5000mに出場し、他校の主力も出場するなか4位と健闘した。序盤は後方に位置取っていたにもかかわらず、気がつけば上位。終盤にかけてじわじわと順位を上げていくレース運びも光った。
「僕は長い距離が得意」と言い、理想とする選手にはハーフマラソンの日本記録を持つOBの太田智樹(トヨタ自動車)を挙げる。その太田のように、いぶし銀のランナーに成長しそうな予感がある。
また、一般入試組も粒ぞろいだ。滋賀県高校駅伝1区区間賞の若狭奏汰(草津東高)、3000m障害でU20日本選手権7位の実績をもつ高舘友杜(千葉・船橋東高)、同じく3000m障害でインターハイ出場実績がある鈴木勇飛(静岡・静岡高)、5000m14分22秒16の和田寛(埼玉・西武文理高)といった選手が入学した。彼らのなかからも4年間かけてじっくり力を蓄えて、主力に成長していく選手が出てくるだろう。
早大は少数精鋭のチームゆえ、これまではなかなか足並みがそろわないことも多かったが、強力なルーキーが加わり、早くも選手層に厚みが増した印象がある。箱根駅伝の総合優勝は2011年から遠ざかっているが、頂点に立つ好機を迎えつつある。
著者プロフィール
和田悟志 (わだ・さとし)
1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。
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