駒澤大の全日本大学駅伝4連覇なるか? 全エントリー選手を駒大スポーツ新聞編集長が独自取材のコメントも交えて解説 (2ページ目)
【最多エントリーの最上級生が意地を見せられるか】
ラストイヤーとなる4年生は、鈴木を含むチーム最多の6人がエントリー。
2021年度から三大駅伝皆勤賞の安原太陽は、今季のトラックシーズンを経て「競り勝つ感覚」を学んだ。持ち味のスピードを武器に、最後のスパートまで目が離せない。
2年連続で全日本大学駅伝優勝のゴールテープを切っている花尾恭輔は、今シーズン、ケガに苦しんだ。夏合宿の後半から本格的に練習に参加したが、出雲駅伝には間に合わなかった。調子が万全であれば長距離区間への起用もある強力な選手だ。
赤星雄斗は出雲駅伝を当日変更で走れず、同日の"もうひとつの出雲駅伝"出雲市陸協記録会で悔しさを晴らすように5000mで2組トップの成績を収めた。5月の関東インカレでは2部ハーフマラソンを制したが、10000mの自己記録は30分台と目立つタイムではない。
じつは「ぐるぐる回って景色が変わらないことが、いつまで経っても克服できない」とトラックに苦手意識を持っている。数字だけでは図れないロードでの強さが赤星の魅力。悔しさをバネに躍動してほしい。
赤津勇進と白鳥哲汰は久しぶりのエントリー。互いに今季は4年生の意地を見せてきた。赤津は、4月のかすみがうらマラソンと9月のシドニーマラソンで優勝、勝ち切る強さを持つ。白鳥は今季、4つのレースに出場し6月の日体大記録会では5000mで13分41秒39の自己ベストを出した。駅伝を走れるのもあと2回。少ないチャンスをものにできるか。
全日本駅伝の駒大のレースを展望したコマスポ編集長の中西真雪さん photo by Kitagawa Naokiこの記事に関連する写真を見る
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