駒澤大学の駅伝3冠達成なるか チームの現状とライバル中央大・國學院大の戦力を分析 (2ページ目)
【1、2年生の活躍が目覚ましい國學院大】
國學院大は、主力組がホクレンディスタンスで結果を出した。
キャプテンの伊地知賢造(4年)は復帰レースとなる深川大会10000mを28分37秒39で駆け、山本歩夢(3年)は網走大会5000mで13分34秒85の自己ベスト。
平林清澄(3年)は同大会の10000mで27分55秒15の自己ベスト、國學院大記録を叩き出し、つづく千歳大会では5000mに出場、自己ベスト更新を狙ったが14分01秒82に終わった。
「5000mは2年ぶりでしたし、苦手意識があったんです。でも、やっておかないといけないと思い、自己ベストを狙いましたが、風が強く、疲労も抜けなくて。連戦する力がまだ足りず、それを突きつけられたレースだったのかなと思います」
平林は3年になり、山本とともに副キャプテンの役職に就いた。シーズンが始まり、チームを運営していく中で、改めて昨年のキャプテンだった中西大翔(旭化成)や木付琳(九電工)の大変さをしみじみ感じているという。
「やっぱりプレッシャーがありますよね。まずキャプテン、副キャプテンが結果を出さないといけないですし、それを後輩やチームメイトに見せていかないといけない。レースを外せないプレッシャーもありますね」
トラックシーズン、國學院大は好調を維持し、結果を出してきた。
平林や山本がレースから離れた時期、関東インカレ5000mでは青木瑠郁(2年)が13分59秒41で5位入賞、ハーフでは高山豪起(2年)が64分10秒で7位入賞。U-20 日本選手権5000mでは、青木が13分59秒79で1位、1年生の野中恒享が3位、辻原輝が5位、後村光星が8位と入賞し、1、2年生の活躍が目立った。
「自分は、箱根から思うように調子が上がって来なくてなかなか苦しい前期シーズンを過ごしたんですけど、チームはありがたいことに強い下級生が引っ張ってくれた。安心、頼れる後輩になってくれてチームとしては良かったと思います」(平林)
ホクレンで3本柱の伊地知と山本、平林が揃い踏み。さらに網走での夏季記録挑戦競技会では、5000mで伊地知が13分40秒51で自己ベストを更新し、10000mでは1年の後村が28分52秒46、田中愛睦が29分09秒45、3年では板垣俊佑が28分32秒90、木村文哉が29分16秒13でそれぞれ自己ベストを出した。さらに2年生では青木が28分32秒90、高山が28分43秒51で自己ベストを更新、山本が28分16秒92で國學院大歴代3位 の自己ベストを出すなど、記録的なPBラッシュに沸いた。3本柱が健在で、2年生も強さを見せ、1年生も元気だ。今年は箱根での表彰台が目標だが、その尻尾はすでに掴んでいるような勢いだ。
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