箱根駅伝2区で日本人1位となった池田耀平 元野球部のエースがなぜ日体大でエースまで上り詰めたのか

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by アフロ

2024年パリ五輪のマラソン日本代表の座を狙う、箱根駅伝に出場した選手たちへのインタビュー。当時のエピソードやパリ五輪に向けての意気込み、"箱根"での経験が今の走り、人生にどう影響を与えているのかを聞いていく。

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パリ五輪を目指す、元・箱根駅伝の選手たち
~HAKONE to PARIS~
第20回・池田耀平(日本体育大学―Kao)前編

池田耀平は2年連続の1区から、最終学年では花の2区を好走池田耀平は2年連続の1区から、最終学年では花の2区を好走この記事に関連する写真を見る

 日本体育大学時代、池田耀平はエースとしてチームを牽引し、個人としても2020年日本選手権10000m275852を出すなど、学生ランナーとして速さと強さを見せた。入社したKaoでは、今年2月の大阪マラソンで初マラソンながら2時間653秒で日本人2位となり、MGC出場権を獲得した。だが、アジア大会のマラソン男子日本代表に選ばれたこともあり、MGCへの出場を見送った。そこには、タフで強い国際派ランナーになるための池田の緻密な計算があった――

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著者プロフィール

  • 佐藤 俊

    佐藤 俊 (さとう・しゅん)

    1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て1993年にフリーランスに転向。現在は陸上(駅伝)、サッカー、卓球などさまざまなスポーツや、伝統芸能など幅広い分野を取材し、雑誌、WEB、新聞などに寄稿している。「宮本恒靖 学ぶ人」(文藝春秋)、「箱根0区を駆ける者たち」(幻冬舎)、「箱根奪取」(集英社)など著書多数。

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