2020.12.25

箱根駅伝優勝候補の一角・駒澤大の強みは? カギは1、2年生の活躍

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

箱根駅伝2021 有力校戦力分析
駒澤大学編

 駒澤大は、前回の箱根駅伝で思うような結果を残せず8位に終わっていた。

 しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大から出雲駅伝がなくなるなど、いつもとは違う駅伝シーズンを迎えたにもかかわらず、最初の手合わせとなった全日本で6年ぶりの優勝を果たした。

全日本ではラストで東海大を一気に突き放し優勝を勝ち取った田澤廉 この優勝により、出雲と箱根を合わせた優勝回数は22と日本体育大を抜いて最多記録になり、今シーズンも青学大と東海大に注目が集まる中、存在感を示した。

 この優勝の最大の要因は、最終の第8区を走った田澤廉(2年)快走だろう。

 昨年も1年生ながら、全日本7区で4人抜きの好走を見せ、箱根でも3区で流れを取り戻す走りをしていたエースだ。今年の全日本は勝負に徹しながら57分34秒で区間賞を獲得していたが、95年に渡辺康幸(早稲田大)がマークした日本人最高の56分59秒は確実に塗り替えられる手応えを持って臨んでいた。

 田澤は全日本の出場後、12月4日の日本選手権・長距離大会で、日本人学生歴代4位となる27分46秒09で8位の成績を残し、さらに力をつけている。

 駒澤大は今年、5000m14分10秒25以内の有望な選手が6人も入学。チーム力を上げるには彼らの力が必要だと考えた大八木弘明監督は、新戦力になる1年生の強化も意識した。その結果、「1、2年生の勢いがいいので、それが上級生を刺激している」とチーム状況を説明する。