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陸上界のサラブレッド橋岡優輝。
やらかしちゃってもアジア選手権優勝 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AP/AFLO

 男子走り幅跳びは、かつてはアメリカのマイク・パウエルやカール・ルイスらが、8m80~90超えのハイレベルな戦いを繰り広げた時期があったが、近年は8m30~40に入れば、五輪のメダル争いができる状況になっている。それだけに、橋岡にも東京五輪でメダルの可能性が出てきている。

 今回のアジア選手権は、サブグラウンドとメイン競技場のグラウンドの材質が異なり、踏切板もこれまでとは違っていた。それでも、「そこまで考えることはなかったですね。調子がよければ勢いでいけるし、経験にもなるので。世界にはもっと悪い条件のところもありますから」と気にする様子はない。

 さらに「ここで勝っても、まだ両親には認められないかもしれません。なんせ僕はまだ日本記録保持者じゃないので」と笑う。

 そんな大物感漂う橋岡に、今後も期待せずにはいられない。

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