2018.12.30

箱根駅伝の勝負どころは? ベテラン記者が
区間エントリーから展開を予想

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

昨年6区で区間賞を獲得した小野田勇次は、今年も安定を走りを見せるか 12月29日に発表された、第95回箱根駅伝の区間エントリー。絶対的な優勝候補である青山学院大は、東洋大の酒井俊之監督が「青学大は復路の選手層が一番厚いと予想されるので、そう考えた場合は7区と8区で勝負を決めてくる戦術で来るのではないかと思います」と話していたように、復路勝負を狙う布陣だ。

 だからといって往路を手薄にしたというわけではない。1区に5000mチームトップの13分37秒75を持ち、出雲駅伝1区で区間賞を獲得、全日本は2区を走っていた橋詰大慧(4年)をエントリーしたのは、ある意味勝負にいっていると考えることもできる。

 橋詰は、箱根は初出場だが、11月に1万mで今年チーム2位の28分28秒08を出しているスピードランナーだ。その点では区間賞獲得も視野に入れ、絶対に外さない走りをすると期待しての起用だろう。

 2区エントリーの梶谷瑠哉(4年)は、これまで箱根で1区と4区を走っている選手。全日本では最長区間の8区に起用されて、区間賞の相澤晃(東洋大・3年)に21秒差の区間3位で走っている。前回も地力が必要な4区を堅実に走っているだけに、終盤の上りにも対応でき、他校に前に行かれても大崩れはしないはずだ。

 さらに、3区エントリーの湯原慶吾(1年)は当日区間変更となる可能性が高いが、補欠になっている1万m28分31秒66を持っている前回1区の鈴木塁人(3年)を使えば、ライバル校のエース格が来ても対等に近い戦いができるだろう。

 4区を岩見秀哉(2年)が走って若干耐える区間になっても、原晋監督が「力をつけている」と自信を持って送り出す5区の竹石尚人(3年)が期待どおりの走りをすれば、前回の法政大の青木涼真(3年)の区間賞獲得の記録とほぼ同じになる計算。他校に先行されて、そこで先頭に追い付けなくとも、僅差には迫れると考えての起用だろう。