東海大は2分差を復路で逆転可能。
箱根駅伝「初Vのシナリオ」はできた

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun


「うちはハイペースな展開に耐えられるようにやってきているので、1区からそういう流れができればいいし、自分たちもハイペースの流れを作っていきたい。ただ、全日本で鬼塚がハイペースでいこうとして失敗しているんでね。そうなった時、どう離していくのか。

 あとは1区、2区、3区で遅れず、4区が終わった時点でどのくらいの順位にいるのか。そのタイム差、先行するチームがどこなのか。そこがポイントかなと思います。往路重視の大学にトップを取られても2分差であれば、復路でひとり30秒を縮めていくと逆転できる。復路では、うちの選手層の厚さの強みを出していければと思っています」

 往路で我慢し、復路で勝負が東海大のレースプランなのだろう。両角監督も「勝負を分けるのは9区、10区」という。それは東海大の厚い選手層だから成せる策でもある。

 ただ、今の東海大は誰が出ても十分戦えるだろう。練習後、アイスバスに浸かっていた西川雄一朗(2年)が「調子がいいので使ってほしいですね。そうしたら絶対いい走りができると思います」と、力を込めて言った。關や鬼塚、阪口らにつづく2年生が自信に満ちた表情で出走を渇望している。そういう選手がゴロゴロしているのだ。今の東海大には、爆発寸前のマグマのような強烈なエネルギーを感じる。

 24日、両角監督がかつて指揮していた長野・佐久長聖高校が9年ぶりに高校駅伝を制した。これは吉兆だろう。往路のメンバーはほぼ確定しているようだが、両角監督が重視する復路はどんなメンバーで挑むのか。

 区間エントリーが発表になったが、当日のエントリー変更もあるだろう。どんな展開、結末が待ち受けているのか。

(つづく)

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