【月報・青学陸上部】上半期を見た 原監督「今年は厳しい戦いになる」 (6ページ目)
また、ここ3年間、青学はこの世田谷を上半期最後のレースにして、データを蓄積している。上位10人の選手を集計し、過去の記録と比較するとだいたい今後が見えてくる。安藤コーチは選手のタイムを見て、今回のデータが過去、優勝したシーズンとそれほど変わらないということを察し、なんとなく手応えを感じていたのだろう。
ただ、瀧川大地コーチは、世田谷記録会終わりのミーティングで「今年のチームはまだ弱い。まだまだ本来の青山学院ではない」と述べた。常勝チームになった今、徐々に上向いているとはいえ、箱根で勝つためにはまだ物足りなさを感じているのだ。
実際、まだチームの軸が安定していないし、昨年の一色のような大黒柱もいない。現段階で下田が一色のような存在になれるかどうかはもう少し静観する必要があるし、駅伝のメンバーを組むうえで、ビシッと1本線が通るような編成をするには、安定した力を発揮する選手がまだ足りていないのだろう。
はたして、箱根4連覇に向けて足りないものを夏合宿でどのくらい補うことができるのか。
「今年は相当厳しい戦いになる」
原監督の言葉が耳に残る。青学は例年にない厳しい夏を迎えようとしている。
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