【月報・青学陸上部】注目の出雲駅伝は「山梨学院大と一騎打ち」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun  photo by AFLO


 1区(8.0㎞) :鈴木塁人(1年)
 2区(5.8㎞) :田村和希(3年)
 3区(8.5㎞) :下田裕太(3年)
 4区(6.2㎞) :茂木亮太(4年)
 5区(6.4㎞) :安藤悠哉(4年)
 6区(10.2㎞) :一色恭志(4年)

 鈴木が1区になっていたのだ。

 世田谷記録会の翌日(2日)のミーティングで最終的なメンバーを決定したが、原監督は鈴木の1区起用とレース展開について、こう語った。

「私の頭の中では梶谷と鈴木が1区候補だった。でも、梶谷がケガで落ちたからね。鈴木は春からずっと調子がいいのもあるけど、おそらく1区は区間賞を取ってもそんなに差がつかない。団子状態でいくだろうし、その中でも鈴木は落ち着いて走れる。粘り強くついていって2区の田村和、3区の下田で一気に突き放すという狙いです」

 出雲駅伝は箱根駅伝のように距離が長くないので競り合いになる。気になるのは他大学だが、原監督が一番に脅威に感じていたのは山梨学院大学だった。

「出雲駅伝で勝負にこだわるチームはアンカーを見ればわかります。山梨のアンカーはドミニク・ニャイロでしょ。最後はニャイロとの勝負になるのでアンカーの一色にくるまでに何秒離せるか。少なくても45秒、1分程度 離すと勝てるけど、30秒だと危ない。

 東海は1区・2区・3区に1年生を並べて勢いがある。でも、アンカーを見て山梨ほど、怖さがなくなった。アンカーに関(颯人/1年)が来たらかなり危なかったけどね」
 
 原監督の予想は山梨学院との一騎打ち、アンカー勝負だ。

「まぁ、みんなコンディションがいいし、今日はやるよ」

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