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イケメンスプリンター飯塚翔太が復活。男子200mでリオ決勝に期待 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

「東日本は20秒6~7で走れる状態だと思って臨んだけれど20秒9もかかってしまったので……。今回もある程度のタイムは出して戦える状態ではきていましたが、果たしてその感覚が本当に合っているのかというのが予選ではすごく不安で、硬くなってしまいました。でも決勝ではそういう心の不安感や怖さもなく、すごく落ち着いていけました」

 こう話す高瀬はスタートから飛ばす自分のレースをし、最後は原に競り勝って20秒31で2位となり五輪代表を決めた。

「ケガはほぼ完治していて、あとは気持ちの問題で、決勝ではちょっと吹っ切れたのがよかったと思います。やっと自分の中でタイムと感覚が合ってきたし、心と体が合ってき始めたので、これからもっともっとかみ合っていけば自然に記録と結果はついてくると思います」(高瀬)

 藤光は、準決勝では2組で余裕を持って1位になっていたものの、決勝は直線に出たところで膝の裏側を痛め、6位でゴールという結果になってしまった。その状態を五輪までに戻せるかどうかが課題になる。

 自己ベストの20秒33で3位になった原は、「本当は20秒28を出したかったが、今は満足です。また次から頑張ります」と、さっぱりとした表情で五輪落選を受け入れていた。男子200mも、100mと同じように勝ち上がるべき選手が勝ち上がって五輪代表を勝ち取る結果になったといえる。

 飯塚は「五輪で決勝へ進出するためには今日くらいの記録か、20秒0台は必要だと思う。これからもう一段練習のレベルを上げて、そこまで行けるようにしたい」と語る。激戦の日本選手権を経て、彼らの次なる戦いは、リオデジャネイロ五輪での決勝進出という目標に絞られた。

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