リオ五輪陸上で最もメダル有望。「競歩トリオ」が語るチーム日本の戦略 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 梁川剛●写真 photo by Yanagawa Go

――森岡選手は20kmで結果を出してから50kmに移行して、結果も出していましたが、いつの間にか先輩の谷井選手が活躍していましたね。

森岡 僕が競歩を始めた頃はちょうど世代交代の時期で、谷井さんや山崎さんが日本を牽引する姿を高校生ながらに見ていたので、記録を抜いたときも勝ったという気持ちはなかったし、記録を出されたときも抜かれたという感じはなかったですね。

谷井 僕たち3人は合宿も長くやっているので、自分がこの中でトップになってやろうという気持ちより、3人で一緒に強くなって世界と戦おうという意識の方が強かったです。

――荒井選手はいつ頃から一緒に?

荒井 08年頃はもう一緒にやらせてもらっていたのですが、まだ専門誌の北京五輪特集で見ては「すごい」と思うような人たちで、雲の上の存在でした。僕は高校時代の実績もないので、その頃は「こいつ誰? 何でこんなところにいるの?」という感じだったと思うんですけど、50kmを本格的にやるようになってからはちょっとずつ可愛がってもらえるようになって。でも当時は山崎さんもいて付け入る隙もないから、世界選手権に行くとか五輪に行くじゃなくて、日本選手権で入賞したいというくらいのモチベーションで。一緒に練習をさせてもらえるだけで「こんな幸せはない」と思ってやっていました。

谷井 でも荒井は基本的に負けず嫌いですよ。最初はそういう気持ちだったかもしれないけど、食らいついてやろうという気持ちはあった。それで結果や記録がついてきてからは、どんどん気持ちに変化があったと思います。

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