2015.02.22

走り高跳びの新鋭・戸邉直人193cm。日本人初の2m40台へ

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by AFLO

2月特集 2015年躍動するホープたち(6)

 昨年5月のゴールデングランプリ(※1)では日本人7年ぶりの大台突破となる2m31を跳び、7月と8月にはダイヤモンドリーグ(※2)などのヨーロッパの大会で2m30、9月のブリュッセル大会で再び2m31を跳ぶ安定感をみせた、走り高跳びの戸邉直人(筑波大学大学院/千葉陸上競技協会)、22歳。10年世界ジュニアで3位の実績も持つ身長193cmの彼は、06年に醍醐直幸(当時・富士通)がマークした2m33の日本記録更新が期待できるだけではなく、日本人が長年苦戦してきたこの種目で、世界に挑戦できる大きな可能性を持った選手である。
※1 国際陸上競技連盟(IAFF)主催のIAAFワールドチャレンジに位置づけされている大会。
※2 2010年に新設された陸上競技最高峰のリーグで、毎年5月から9月の間に14戦行なわれている。

193cmの長身を生かして、日本記録更新と世界を目指す戸邉直人「10年の世界ジュニアで一緒にメダリストになったディーン元気(やり投げ/ミズノ)や飯塚翔太(短距離/ミズノ)などの活躍はすごく刺激になったし、焦りも感じていました。でも振り返ってみれば、大学の4年間は自分のトレーニングを模索する期間だったと思います。やっとトレーニング方法を確立できて、それが記録につながったのだと思います」

 進学した筑波大は個人で練習メニューを作るのが基本だった。高校時代の練習に何か新しいことを加えたいと、自分なりに試行錯誤していたため時間がかかったという。