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【続・東京マラソンへの道】中島彩「5区を走って箱根駅伝制覇!」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

ついに箱根の山を越えることができましたついに箱根の山を越えることができました しかし、そんな言葉を我慢しつつ箱根峠を越え、向かうは箱根5区のゴール、芦ノ湖へ。そして、芦ノ湖を眺めながら、なんとか30キロ弱を走りきりました! ゴール地点には、私と同じように走ってきた箱根駅伝好きのランナーも多くいらっしゃいましたよ。すると、ゴール地点にいたランナーの方から、「スポルティーバで連載している中島さんですよね?」と声をかけていただいたのです。その方も小田原から走ってきたらしく、「中島さんって芸能人なのに本当に真剣に練習しているんですね。しかもひとりで(笑)。中島さんは正真正銘の市民ランナーですね」と驚かれました。そう言って褒めてもらえて、とっても嬉しかったです! ただ、今回はけっこう歩いてしまったので、ちょっと恥ずかしくも思い......。というわけで私は、「箱根特訓第2弾」に挑戦しようと思い立ったのでした!

☆江戸時代にタイムスリップ?

 私は箱根特訓第2弾として、旧東海道を走ってみるにしました。昔の箱根駅伝は現在のコースと違って、旧東海道の一部を使用していたからです。後日、朝4時に小田原を出発して旧東海道を走っていくと、現在の駅伝コースよりも傾斜のキツい坂道が待ち受けていました。しかも、周囲は旅館やコンビニなどほとんどなく、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気。山を切り開いて石で足場を作った石畳も残されていたので、まるで大昔の旅人のような気分になりました!

 そして、箱根山の頂上付近を走っていると、可愛らしい茶店を発見。なんとそのお店は、創業400年という老舗茶屋でした。開店していたので、さっそくお邪魔してみました。すると、お店のご主人は、「歩いてきたんじゃなくて、走ってきたの?」とビックリ。たしかに、旧東海道のコースはかなり苦しい山道でした(笑)。その茶店でいただいたのは、甘酒とお餅。疲れた身体に、甘いモノが染み渡ります。きっと箱根関を目指して歩いてきた江戸の人々も、ここで甘酒を楽しんだのでしょうね。

 美味しい甘酒とお餅をいただいたことで、私の足取りも少し軽くなりました。そして、芦ノ湖で2度目のゴール! 30キロ弱の距離でしたが、個人的な感覚としては50キロぐらいのボリュームでした。ただ、走り終わってみると、「24時間マラソンを完走すれば、また箱根に戻ってきたいなぁ。そして箱根の先も走ってみたいなぁ」という気分に......。そんな無謀な思いを巡らせながら、箱根を後にしました(笑)。

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