【東京マラソンへの道】中島彩「42.195キロを走って見えた、私の役目」

  • 中島 彩●文 text & Nakajima Aya
  • 喜 安●撮影 photo by Kiyasu

待ちに待った東京マラソン2013。スタート前は緊張でドキドキ! 待ちに待った東京マラソン2013。スタート前は緊張でドキドキ! 【短期集中連載】
市民ランナー・中島彩の「東京マラソンへの道」

 みなさん、こんにちは! 2月24日に行なわれた『東京マラソン2013』にチャリティーランナーとして参加した、『走るフリーアナウンサー』の中島彩です。今回は、初めて走った東京マラソンのスタートからゴールまで、42.195キロの景色や出会い、そのときの心境をギュッと凝縮してお伝えします!

  ☆ ☆ ☆

【東京都庁前(スタート)】3万6000人の叫び声にビックリ!

 大会当日、朝5時に起床した私は、朝食をたっぷり食べて、会場となる新宿・東京都庁前へ。到着したスタート地点は、寒いのに3万6000人もの人だかりで熱気に溢れていました! ドキドキしていた私でしたが、スタート直前に流れる爽快な音楽で、身体の緊張がサーッと解けたのを覚えています。そして、猪瀬直樹都知事の合図で、いざスタート! その瞬間、ランナーたちの「うぉ~~!」「わ~~~!」という歓喜の声に耳がキーンとし、これまた驚きました。

【新宿→品川(1キロ~15キロ)】日本の未来は......私に!?

 スタート地点の新宿から市ヶ谷まで、ひっきりなしの応援が続いていました。私は試走のとき(試走ムービー「中島彩が走ってみた」参照)、「新宿付近はビル街で退屈だな~。飯田橋まで行けば木々が見えるから良いな~」と考えていましたが......全然違いました! オリジナリティ溢れる応援がいっぱいで、観客が手品を見せてくれたり、チアリーディング部のパフォーマンスなど、立ち止まって写真を撮りたいと思うものばかりでした!

 そしてビル街を抜けると、『ランナーの聖地』皇居に到着。なんと、大会当日も皇居外周で普通にランニングをしている方がいました。「ランニングはブームでなく、もはや生活の一部なんだ......」と実感。そう思っていると、日比谷の10キロ地点。私は1キロ6分ペースで走っていたので、順調な滑り出しです。

※10キロ記録:1時間5分16秒

 日比谷でも大きな歓声に包まれ、次は増上寺付近へ。すると、東京タワーが大きく見えてきました。このあたりで、品川を折り返して復路を走るエリートランナーの集団と遭遇。往路を走っていた私は、とても近くで観戦できて興奮しました! ロンドン五輪代表の尾崎好美選手の歩幅がテレビで見るよりも大きくて、猫ひろしさんは観客から「ねこ~!ねこ~!」と声援を受けていました。そして、品川手前の田町は、ひそかに楽しみにしていたポイント。母校の大学があるので、「OBなどが応援していると嬉しいな」と思っていたら、校旗を振って応援してくれていました! 思わず「私、出身生です!」と伝えると、「日本の未来はキミに任せた!」というお言葉をいただき、「えっ! 話が大きすぎる!」と爆笑してしまいました(笑)。

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