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【東京マラソンへの道】中島彩「私がストレッチを始めるようになったワケ」 (2ページ目)

  • 中島 彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

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 さて、今回の『東京マラソンへの道』のテーマは、ランナーにとって絶対に必要な「休足」です。走り続けられる身体の作り方、そして心を癒す方法をご紹介します!

題して、『RUN×心身のケア』

●ケガを予防する......ストレッチ!

●走りやすい身体作り......筋トレ&鍼灸(しんきゅう)!

●自由な休足日......好きな物を食べる&飲む! 好きなことをする!

今回のポイントは、3つです!

 私がランニングを始めたころ、まったくと言っていいほど足を休めずに練習していたんです。すると、妙に身体が疲れやすかったり、仕事中も眠かったりする日が続きました。そこで知った、「休む」ということ......。継続して走れば、身体も心も疲労してくるんですね。だからこそ、「走らなきゃ!」と焦る気持ちを抑えて、割り切って「今日は休もう!」と思うことが大切だと学びました! あのとき、「休足の大切さ」を知っていなかったら、私は今、走れていないかも......。今、実践している、オリジナルの「心身ケア」をお教えします!

  ☆ ☆ ☆

●ケガを予防する......ストレッチ!

「走れる身体」を保つためには、まず「ケガをしない身体作り」をすること! 鍛える前に、しっかり身体を労(いた)わってあげる必要があります。ストレッチは簡単ですし、しかも自分で筋肉をほぐすことが可能です! 特にランニング前後のストレッチは、必須だと思っています!

 私がここまでストレッチを重要視するようになったのは、実は最近......。過去の失敗が理由なんです。マラソンを始めて1年間。私はストレッチをほとんど適当にやってきました。走ったあと、何もケアしないことも......。しかし、昨年の夏に初めて腰とお尻の筋肉を痛めてしまいました。筋肉が硬くなり、疲労物質を溜め過ぎたのが原因。「走りたいのに走れない」。これこそ、ランナーにとって一番の無念です。「たった5分、ストレッチをしておくべきだった......」。一度、ケガをしてしまうと、治るのにも時間がかかります。それから私は、ストレッチを欠かさないようになりました!

 今回は、ランニングで最も使う、「下半身の筋肉のストレッチ」をご紹介します。

ストレッチ4パターンストレッチ4パターン(左上/1)腰・お尻の柔軟
 右足の足首を左足のひざの上に乗せて、足全体を身体に引き寄せます。逆も同じ。

(右上/2)股関節・内ももの柔軟
 足の裏を合わせた状態で、体を前に倒します。背筋はしっかり伸ばした状態。

(左下/3)前ももの柔軟
 左足をひざで折り曲げ、身体と平行にします。背筋はしっかり伸ばした状態。逆も同じ。

(右下/4)裏ももの柔軟
 左足の裏にタオルでひっかけ、裏ももが伸びるよう引き寄せます。逆も同じ。

 1・2・4は左右両方、各20秒ずつ行なっています。5秒ほどストレッチをするだけで、「ストレッチしたから走ろう!」と言う方もいますが(私も知らないときはそうでした)、時間をかけて身体を伸ばさなければ、柔軟したことにはなっていません。ここは辛抱強く、テレビを見ながらでも良いので、じっくり柔軟してください。

 特に最近は寒いので、家の中でストレッチを完了してから走ることもあります。温かい場所のほうが、筋肉はほぐれます! また、ランニング前後はもちろん、お風呂上がりでもストレッチをします! 習慣なので、身体が覚えてしまっていますね! ストレッチは呼吸がツラかったり、筋肉に負荷をかけるわけではないので苦にはなりません。むしろ気持ちいいくらいです!

 ケガがないからこそ、楽しく走れます! みなさんは私のようにケガしないよう、こまめなストレッチで筋肉を労わってくださいね!

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