ブラインドサッカーの
新たな国際大会が日本で初開催。初代王者は? (4ページ目)
ブラインドサッカーのゴールキーパーはピッチ内では唯一、「見える選手」であり、見えない選手の動きを見ながら、声で指示出ししなければならず、試合後は、「体より頭に疲れを感じる」という役目を担う。自身のプレーだけに集中できない難しさもあるが、佐藤はゴールが広くなり、守備陣との連係もより必要になったことで、「ポジション取りなどの指示の仕方など、以前より考えながらサッカーができている。ゴールが大きくなったことは、今ではプラスにとらえている」と前向きだ。
視覚に障がいのある選手がプレーするブラインドサッカーは「音」が頼り。だからこそ、観客には「黙って見守ること」が求められ、一般的なスポーツとは少し異なる独特な観戦マナーがある。
北澤会長は、「まずは見に来てほしい。説明するより、見てもらうことでわかる。静かに見ながら、得点シーンでは絶叫するなど抑揚をつけてほしい。観る側も頑張って」と話す。
高田監督も、「思わず声が出てしまいそうになる、今までのブラインドサッカーにはなかったパス交換など、『そんなプレーができるの?』といったところも見てほしい」とアピール。
百聞は一見にしかず――。世界クラスの技を目の当たりにできる貴重なチャンスであり、2020年東京パラリピックをより楽しむための予習にもなるはずだ。
<IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2018>
日程: 2018年3月21 日(水・祝)〜3月25 日(日)
開幕試合: 日本vsイングランド 14時キックオフ
会場: 品川区立天王洲公園
公式サイト: http://www.wgp-blindfootball.com/
前売りチケット:メイン指定席 2000円/自由席 1500円
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