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ブラインドサッカーの
新たな国際大会が日本で初開催。初代王者は? (4ページ目)

  • 星野恭子●取材・文 text by Hoshino Kyoko
  • photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

 ブラインドサッカーのゴールキーパーはピッチ内では唯一、「見える選手」であり、見えない選手の動きを見ながら、声で指示出ししなければならず、試合後は、「体より頭に疲れを感じる」という役目を担う。自身のプレーだけに集中できない難しさもあるが、佐藤はゴールが広くなり、守備陣との連係もより必要になったことで、「ポジション取りなどの指示の仕方など、以前より考えながらサッカーができている。ゴールが大きくなったことは、今ではプラスにとらえている」と前向きだ。

 視覚に障がいのある選手がプレーするブラインドサッカーは「音」が頼り。だからこそ、観客には「黙って見守ること」が求められ、一般的なスポーツとは少し異なる独特な観戦マナーがある。

 北澤会長は、「まずは見に来てほしい。説明するより、見てもらうことでわかる。静かに見ながら、得点シーンでは絶叫するなど抑揚をつけてほしい。観る側も頑張って」と話す。

 高田監督も、「思わず声が出てしまいそうになる、今までのブラインドサッカーにはなかったパス交換など、『そんなプレーができるの?』といったところも見てほしい」とアピール。

 百聞は一見にしかず――。世界クラスの技を目の当たりにできる貴重なチャンスであり、2020年東京パラリピックをより楽しむための予習にもなるはずだ。

◆道下美里、ブラインドマラソンで世界新も、まだ東京の「金」までの途中

◆ザンビアで武者修行。視覚障害者柔道で東京のメダルを目指す半谷静香

<IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2018>
日程: 2018年3月21 日(水・祝)〜3月25 日(日)
開幕試合: 日本vsイングランド 14時キックオフ
会場: 品川区立天王洲公園
公式サイト: http://www.wgp-blindfootball.com/
前売りチケット:メイン指定席 2000円/自由席 1500円

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