ブラインドサッカーの
新たな国際大会が日本で初開催。初代王者は? (2ページ目)
高田監督は、「非常にいい相手で楽しみ。攻撃的にいって点を取り、最後は相手より1点でも多く取って勝つチームをつくりたい。観る人も面白い、やっている選手も面白い、興奮する試合をしたい」と意気込む。
大会アンバサダーで、日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長は、「また、感動できる大会がやってきたな、と思う。『見えてるんじゃないの?』と驚かされるプレーも見られるはず。大陸が変わるとサッカーのスタイルも変わるので、『世界のブラインドサッカー』を体感するには最適の大会。多くの人に観戦してほしい」と呼びかける。
日本が開幕戦で戦うイングランドは、常に世界の上位にいる強豪国であり、2017年の欧州選手権で3位となって以来、実力は欧州随一との呼び声も高い。日本は昨夏、英国遠征で4勝1敗1分けと互角以上の戦績を収めたが、当時からは両者とも成長しているはず。実力拮抗の見応えあるゲームが期待できるだろう。トルコは過去の戦績から見て、日本にとって相性がいいが、猛者ぞろい欧州選手権で5位になる力があり、侮れない。
一方のB組では、アルゼンチンが頭一つ抜けている。元々攻守にバランスの取れた世界屈指のチームだが、昨年11月の南米選手権でパラリンピック4連覇中の絶対王者ブラジルに土をつけて優勝した勢いがある。欧州選手権優勝国のロシア、組織力のフランスと、こちらも必見のゲームが続く。
日本のエースとして得点の期待もかかるキャプテンの川村怜(りょう)は、「どの国が来ても強豪国なので、楽しみ。できれば、アルゼンチンと決勝で当たり、優勝できるよう頑張りたい。ホームだし、攻撃的に戦って勝利につなげたい」と力強く目標を口にする。
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