2018.03.07

平昌パラが9日開幕!
五輪に続いて過去最高のメダル獲得を目指す

  • 荒木美晴●文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

■パラスノーボード
 ソチ大会ではアルペンスキーの1種目という位置づけだったパラスノーボードが、平昌では独立した新競技として行なわれる。ジャンプ台やウェーブなどで構成されたコースを複数人が同時に滑って戦うスノーボードクロス、旗門を設置したコースを3回滑走し最速タイムを競うバンクドスラロームの2種目が実施される。

成田3きょうだい末っ子の成田緑夢が、初のパラリンピックで金メダルを狙う 日本勢は初出場。成田緑夢(ぐりむ/ひざ下障害・LL2/近畿医療専門学校)、小栗大地(ひざ上障害・LL1/三進化学工業)、山本篤(LL1/新日本住設)の3選手が世界に挑む。

 成田は男子LL2で世界ランク1位。足首を使って板を操作し、かかとに加重するバックサイドの滑走は、左足首が動かない成田の課題のひとつだったが、左脚のブーツをホールド感のある硬いものに変えることでターンに安定感が増した。今季W杯最終戦の2月のカナダ大会で2種目制覇するなど結果を残しており、ソチ大会スノボ―ドクロスの覇者、エヴァン・ストロング(アメリカ)らとともに優勝候補の一角として大会を迎えるが、「挑戦の気持ちを忘れず戦いたい」と気負いはない。

 小栗は事故で右脚を切断するまで、プロのスノーボーダーとして活躍しており、義足となってもカービングターンの巧さは大きな武器といえる。世界ランクはスノボ―ドクロスで7位タイ、バンクドスラロームでは4位につけており、平昌では表彰台を狙う。

 山本は夏季パラリンピックの陸上・走幅跳の銀メダリスト(北京、リオデジャネイロ)。その義足のジャンパーがIPC(国際パラリンピック委員会)の招待枠で、趣味で続けていたスノーボードでも代表に選ばれた。実は昨年7月のパラ陸上世界選手権で山本の3連覇を阻んだダニエル・ワグナー(デンマーク)もパラスノーボードに出場予定で、夏冬続けてのライバル対決に大きな注目が集まりそうだ。