カーリング世界選手権、日本代表がどこか波に乗れない理由 今後の逆襲はあるのか? (2ページ目)
もちろん、世界選手権に出場するような各国の代表チーム、これまで対戦した韓国のキム・ウンジやスイスのシルバーナ・トリンゾーニ、これから対戦するカナダのレイチェル・ホーマンやスウェーデンのアンナ・ハッセルボリなどは、世界選手権や五輪でメダルを獲得した熟練の名手たちだ。
しかし、横浜でのハイレベルな日本選手権を制した吉村も、そうした名手たちにも劣らない実力と実績を備えているはずだ。「(自身の)いい感覚を大切にできることに集中していきたい」と前を向いた、彼女の反転攻勢に期待したい。
参加13カ国でクオリファイ(プレーオフ進出)は、6チームのみ。そこに食い込むためには、最低でも7勝5敗の勝ち越しが必要だろう。
ラウンドロビン(総当たりの予選)の終盤には、カナダやスウェーデンといった強豪との戦いを残しているため、3月18日のアメリカ戦、19日のデンマーク戦、スコットランド戦、20日のトルコ戦は必勝を期さなければならない。
そして、もしその4戦でパフォーマンスとショットメイクの精度を上げながら結果を出すことができれば、その後のカナダ、スウェーデンといった強豪とも十分に渡り合えるポテンシャルを、フォルティウスは秘めている。
大会前、メンバーは「世界一になるために」と、それぞれ抱負を語った。そのためにはこれまでの5試合で繰り返したトライとエラーをすべて血肉として、さらに高いところへ昇っていかなくてはならない。
世界レベルと戦える好チームのままか、世界でも勝てる強いチームとなるのか。ラウンドロビン残り7試合、フォルティウスの真価が問われる。
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