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ロコ・ソラーレ吉田知那美が胸に秘める、小笠原歩から教えられた「カーリング選手としての心得」 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro

吉田知那美(左)が北海道銀行フォルティウスの頃からいろいろと教わってきたという小笠原歩(右)photo by Takeda Soichiro吉田知那美(左)が北海道銀行フォルティウスの頃からいろいろと教わってきたという小笠原歩(右)photo by Takeda Soichiroこの記事に関連する写真を見る 歩ちゃんからは、北海道銀行フォルティウス(当時)にいた頃から世界で戦う厳しさや、見せかけやパフォーマンスではない心からの礼儀と対戦相手への敬意、日本代表としての意識と態度を教えてもらいました。私が今こうして日本のカーリング選手でいられるのは、前を歩き開拓してくれた先輩たちがいるからです。

 心からそう思えるのは、現役を離れた今も、ナショナルヘッドコーチとしてカーリングの強化や普及に取り組んでくれていて、私だけではなく、チームや世代を問わず、多くの選手からのSOSを受け取ったり、アドバイスを送ったりしてくれて、背中を追わせてくれる歩ちゃんがいるからです。ジュニア世代やナショナルチームまで帯同して世界を飛び回り、地球のあらゆる場所で日本カーリング史上初のメダルを獲得しまくり、選手としてではなくコーチとして日本のカーリングの歴史を作り続けています。

 つい先日も、イタリア・トリノでのワールドユニバーシティゲームズでジャパンは金メダルに輝きました。そのコーチボックスには選手と同じ気持ちで戦い、快挙に涙する歩ちゃんがいました。

 2月2日から日本選手権が開幕します。厳しい戦いが続くと思いますが、歩ちゃん直伝のTバック理論を心に、大好きなカーリングと尊敬するパイオニアたちへの全身全霊の恩返しの気持ちで、自分らしく戦ってきます。

吉田知那美(よしだ・ちなみ)
1991年7月26日生まれ。北海道北見市出身。幼少の頃からカーリングをはじめ、常呂中学校時代に日本選手権で3位になるなどして脚光を浴びる。2011年、北海道銀行フォルティウス(当時)入り。2014年ソチ五輪に出場し、5位入賞に貢献。その後、2014年6月にロコ ・ソラーレに加入。2016年世界選手権で準優勝という快挙を遂げると、2018年平昌五輪で銅メダル、2022年北京五輪で銀メダルを獲得した。2022年夏に結婚。趣味は料理で特技は食べっぷりと飲みっぷり

森野友香子●ヘアメイク hair&make-up by Morino Yukako
本多仁美●スタイリング styling by Honda Hitomi
衣装協力/ボーダーTシャツ ¥15,950 / Le Minor(GUEST LIST)、パンツ ¥16,500 / Healthy DENIM(GUEST LIST) 、エプロン / Simply 、サンダル¥8,800 / オリエンタルトラフィック(ダブルエー)

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