ダンシーあずさ、離婚→心身の不調→4年連続2位で涙「ステージ上の自分が楽しそうじゃなかった」 (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【心の安定が体づくりには必要】

ーー去年は、シーズンを通して楽しめなかった?

 プライベートな話だと去年離婚をしてしまい......。気持ちの浮き沈みから寝られない日も多く、疲労がとれず、競技に集中しきれなかった部分はあります。そんな状態だからしぼりきれなくて慌てて有酸素運動をやりまくったらガリガリになってしまって。筋肉に全然元気がなかったし、冷静に考えれば安井さんに勝てなかったのは納得です。

 心の安定も体づくりに影響が出ることを初めて知れたので、それは収穫だったのかもしれません。本当に強い人は、そういうことに影響されないと思うんです。

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ーー今年の状態はいかがでしょうか?

 じつは、今年は休養しようかと思っていたんです。去年の大会と、大会までの過程が全然楽しめず、みんなが期待してるから出るという状態だった。今年も大会に気持ちを持っていけるのか、去年と同じになるんじゃないか、そんな思いがあったからです。

 でも今は全部区切りをつけて新しい人生に踏み出せているから幸せですし、心は安定しています。現状、競技に集中できそうなので、コンテストに出るつもりで頑張っています。

ーー競技者としての今後の目標を教えてください。

 まずは楽しむこと。そうしないと継続は難しいですから。楽しくなくなったら競技はやめるけど、トレーニングはずっと続けていきたいですね。大会に勝っているからって理想の体かというと、そうではない。だから、なりたい自分に近い状態で生きていくために、トレーニングは80歳になろうと続けていきたいですね。

ーー目指す体はあるのでしょうか?

 その時々、その年齢に合った自分のなりたい体を目指していきたい。人生は一回きりだから、自分が自分のことを好きじゃない人生ってつまんないじゃないですか。自分を変えられるのは自分しかない。自信を持って生きたほうが道は開けるし、周りの人にもいい影響がある。そこは追い求めたいですね。

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