「猫のために競輪」「家のローン返済のため」...ガールズグランプリのダークホース吉川美穂がイメージするレース展開と意気込み (2ページ目)
【優勝への青写真】
――今年9月の取材では、ガールズグランプリ2023にも出場する佐藤水菜選手の圧倒的な強さについて語っていました。差を縮めるためには、どんなことが必要ですか。
ウエイトトレーニングなどの基礎的なトレーニングを2年間あまりやってこなかったので、そういうところをもう1回見直して、結果を出せるようにしたいですね。(6年間在籍した)ナショナルチームにいたころには、基本的に午前と午後に練習をして、ウエイトトレーニングも週2~3回やっていたので、あのころみたいに練習すればもっとよくなるんじゃないかと思います。
――グランプリに優勝するためのレース展開をいくつかイメージしているかと思います。どのような展開になれば、優勝できそうですか。
確実に言えるのは、後ろにいたらチャンスがないということです。競輪祭では佐藤水菜選手が先頭に立って、私は一番後ろだったんですけど、そうなったら、とりあえずジャン(残り1周半で鳴る打鐘)で前に行かないと何もできずに終わってしまいます。そう思って実際に私は前に出ましたけど、思ったほど全体のペースが上がらず......。車間が開いたので、そのまま行けるかなと思いましたが、結局7着でした。グランプリでは後ろにいることは避けたいですね。
競輪祭女子王座戦では果敢にチャレンジした photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
――競輪祭では、体調も不十分ななかでも決勝に進んで、果敢な走りを見せてくれたと思います。今回は競輪祭のような屋内バンクではなく、屋外の立川競輪場ですが、どのような印象を持っていますか。
まだ競輪で立川を走ったことがないんです。地元の選手からは、とにかく重たいバンクだから間違えても自分から仕掛けるなと念押しされています。屋外で風もあって、その重さで進みにくいみたいです。ただ調子がよければ、脚がすごく軽くて、踏めば踏むだけ進む感じになるので、まずはその状態までもっていくことですね。
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