「生まれ持ったものが違う」プロビキニ選手・MIHARUが感じた世界の壁 それでも表現したい「体を鍛えることの幸せ」 (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【ぜひ一度ジムへ行ってみて】

ーーSNS等を見ると、女性が鍛えることに否定的な意見を言う人も少なくありません。

 体を鍛えて、スタイルがよくなった女性を見て、普通、ネガティブなことを思わないじゃないですか。だからボディメイクは鍛える女性も、見る側もお互いにハッピーになることは間違いないと思うんです。

 自分が鍛えてないからといって、鍛えられたきれいな女性を見た時に否定的なことを言うんじゃなくて、ぜひ一度ジムに行ってみてください。きっと健康面にもメンタル面にも、いい影響がありますよ!

迫力あるトレーニングを披露してくれた迫力あるトレーニングを披露してくれたこの記事に関連する写真を見るーーMIHARUさん自身は大会も近いんですよね?

 今年11月26日にベルサール渋谷ガーデンで開かれる「JAPAN PRO 2023」に出場します。

 去年8月のジャッジのフィードバックをもとに、1年間、体づくりの方法を変えてやってきました。去年よりもっとビキニらしい体になったんじゃないかと思っていて、ジャッジの目にどう映るのか、見てくれるファンのみなさんがどう感じるのか、いずれにしても楽しみにしてもらいたいですね。

ーー後編では、MIHARUさんが競技に目覚めたきっかけ、コスプレイヤーとしての顔を掘り下げていきます。

筋トレに目覚めるきっかけはコスプレだったという 写真/本人提供筋トレに目覚めるきっかけはコスプレだったという 写真/本人提供この記事に関連する写真を見る



後編<いじめで不登校→コスプレに目覚める→日本女性初のプロビキニ選手に! MIHARUが目指す「格闘系2次元キャラ」の理想の体とは?>を読む

前編<プロビキニのトップ選手が明かすフィットネス界のドーピング事情「絶対に使わないで。人生に必要か考えてほしい」>を読む


【プロフィール】
MIHARU みはる 
1990年、愛知県生まれ。不登校だった高校時代に、SNSで知り合った友人の誘いでコスプレを始め、2次元キャラクターの体を目指して筋力トレーニングもスタート。2016年に「オールジャパン フィットネス ビキニ選手権」でカテゴリー優勝し、翌2017年にはモンゴルで開催された「アジア ボディビル&フィットネス選手権大会」で総合優勝。同年、日本人初の、「IFBBプロ」となり、中国・香港にパーソナルトレーニングジムをオープン。コンテストの審査員、競技者へのポージングレッスンなどを行なう。

プロフィール

  • 武松佑季

    武松佑季 (たけまつ・ゆうき)

    雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

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