ロシア出身の人気登山YouTuber安涼奈が「忘れられない日本の山」5選...日本アルプスの大絶景、湿原のミズバショウなど (5ページ目)

  • 西野淑子●取材・文 text by Nishino Toshiko
  • 山野一真●撮影 photo by Yamano Kazuma

<三国山脈・巻機山>遅め出発が功を奏し、上越の大展望

 初めて登った新潟県の山ですね。山頂から見える上越の山々の景色が感動的すぎました。標高が2000m台だけど、山頂近くは木々がなくて眺めがすごくいいんですよ。

 訪れたのは2022年6月で、多少曇っていても花が楽しめると思っていましたが、湿原にミズバショウがたくさん咲いていました。

巻機山にて巻機山にてこの記事に関連する写真を見る 前日に山麓に泊まって、日帰りで登りました。歩き始めは曇っていて霧に覆われていたけれど、歩いているうちにだんだん霧が晴れてきて、最終的にはめっちゃ晴れたんですよね。路線バスで登山口に行ったので、車で登山口まで来ている他の登山者より出発が遅かったんです。

 登って行く時にすれ違う人たちはみんな「ガスで何も見えなかった」ってがっかりした顔で下りてきていました。バス利用でスタートが少し遅かったおかげで、本当にいいタイミングで霧が晴れてくれました。山頂に着いた時は私しかいなくて、絶景を貸し切りで楽しんじゃいました。

●巻機山(標高1967m、新潟県・群馬県)

【解説】上越を代表する、たおやかな山容の山。機織りが盛んな新潟県魚沼地方で、機織りの神様として信仰されていた。山麓の美しい原生林、頂上付近の地溏群などの景観がすばらしく、山頂からは谷川連峰や越後の山々が一望に見渡せる。

【参考コースタイム】約11時間(清水〜桜坂駐車場〜巻機山〜牛ヶ岳〜往路を戻る)

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前編<安涼奈が日本の山の魅力を発信する理由>


【プロフィール】
安涼奈 アリョーナ 
南ロシア出身。2014年に来日。東京大学法学部卒業、東大公共政策大学院修了。大学時代からモデルとしても活動し、現在は山梨県内のワイナリーに勤務。2021年から本格的に登山を始め、日本各地の山へ登っている。YouTubeチャンネル『安涼奈の山登り』で登山の魅力を発信中。

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