13歳の日系スケートボーダー、アリサ・トゥルー(豪)にパリ五輪で活躍の予感...開心那ら日本選手から刺激「負けないくらい練習を」 (2ページ目)

  • 門脇正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo 神谷年寿●動画撮影 movie by Kamiya Toshihisa

●東京五輪を見て「いつかあの舞台へ」

ーー2021年に開かれた東京五輪では、スケートボードが正式競技になって、日本中だけでなく世界中が盛り上がっていました。東京五輪は見ましたか?

 スケートボードの練習をしながら友達と一緒に東京五輪の試合を見ていました。いつかあの大舞台に出ようっていう気持ちが高まってきたのを覚えてます。

ーースケートボードのパークでは、金メダルが四十住さくら選手、銀メダルが開心那選手、銅メダルが日系イギリス人のスカイ・ブラウン選手と、ティーンエイジャーが大活躍していました。彼女たちをどう感じましたか?

 彼女たちが表彰台に上がっているのを見て、私もそこに立ちたいとすごく思いました。2024年のパリ五輪に出場したいという気持ちにつながっていると思っています。

 特に表彰台に上がったのは日本人選手と日系人選手だったので、私も日系なので(笑)。彼女たちに負けないくらい練習をして、頑張りたいなと考えています。

この記事に関連する写真を見るーーパリ五輪をはじめ、世界での戦いが見えてきたのは、いつくらいから?

 昨年8月、アメリカであった「バート・アラート」っていう大会で、初めて「540マックツイスト」(※空中で体を1回転半<=540度>捻りながら回転させる技)を成功させることができました。大きな大会で決められたことで、「よし、これで世界に行けるかもしれない」と思えるようになりました。

ーー現時点での愛理沙選手のオーストラリア、そして世界でのポジションはどんな感じで捉えていますか?

 Xゲームズにも出場できるようになってきているので、オーストラリアのなかでも、世界のなかでも、競技レベルはどんどん上げられていると思います。

ーーさらにレベルアップさせていくために、どんな作戦がありますか?

「540マックツイスト」のように、自分が回転するトリックは得意ですが、ボードを足先でくるりと回転させる「フリップトリック」とかは、まだまだ経験不足で不得意です。

 それが10回中8回や9回くらい、いつでもできるようになると、さらに上のレベルにいけるんじゃないかなと考えています。

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