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潮田玲子が母親になって実感した「私のお母さんはすごいな」 バドミントン選手時代も今も支えてくれる母へ伝える感謝 (2ページ目)

  • text by Sportiva

――潮田さんも6歳からバドミントンを始めていますが、お子さんたちは今スポーツをされていますか?

「習いごと程度でやっていますよ。息子はタグラグビーとか、水泳とか。娘はテニスもやっています」

――バドミントンやご主人の職業であるサッカーは?

「両方やっていないんです。指導者と選手って関係性になると、親子の関係性が変わってきてしまうじゃないですか。自分たちが指導者になってしまうと、子どもたちの逃げ場がなくなってしまうと思うんですよね。自分自身、スポーツを長くやる上でよかったなって思うのが、競技を離れた時の家族との場所が唯一オアシスで癒しだったんですよね。バドミントンとかサッカーを一緒にやったりすることはありますけど、子どもに『今のショットはママが悪い』とか言われると、腹が立つじゃないですか(笑)」

――スポーツに限らず、子供たちには何か打ち込んでほしいなっていう思いはありますか?

「それはすごくあります。私自身は競技を通じていろんなことを学ぶことができたので、好きなことに打ち込むっていうのは大事なことだと思っていて。必ずしもスポーツで、トップアスリートにつながらなくてもいいと思っています。例えば、中学の3年間だけ、高校の3年間だけ、とかでもいいんですけど、情熱を注いだことって大人になっても覚えているんですよね。部活動であれだけツラい思いをしたからこそ、大きな壁にぶつかったときに、『あの時の練習に比べたらこんなの大したことない』って思えたり。そういうのを含めて何かに打ち込んでほしいなって思いはあります」

――子育てをされているなかで、スポーツに本気で打ち込んできた経験が生かされているなと思うことはありますか?

「たくさんあります。例えば、感情のコントロールですね。競技中ってすごく腹が立ったり、いろんな感情が生まれるんですが、それをいかに冷静に保つかというのを選手時代にコントロールしていました。子育て中は、思いどおりに行かないこととか、すごく子供に対して腹が立つことは親としてあると思うんですが、そこでうまく気持ちを切り替えたりとか、自分の感情をそのまま子供にぶつけないとか、そういうのは競技人生のなかで学んだことが生かせていると感じますね」

――わかっていても難しいことですよね。

「それでもやっぱり、忙しくてイライラしている時に子どもにわがままを言われると『はぁー?』ってなっちゃう時もありますし、反省することもたくさんあります。ただ、自分の機嫌で接し方を変えるのはやめようと決めています。昨日許せたことが今日許せないみたいなことは子どもからすると、『昨日許されたのに今日はなんでダメなんだろう』って矛盾に感じると思うんですよね」

――夫の増嶋竜也さんの子どもに対する接し方はどうですか?

「子どもたちのやる気を出させるのがうまいなと思います。声かけだったり、遊ぶことに関しても子どもたちを夢中にさせるのがうまいと感じます。引退してからは、小さい子たちにサッカーを教えたり、若い選手に指導しているっていうのもあると思いますけど、そう感じますね」

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