車中泊を快適にする便利アイテム7選。クルマ旅のプロが選ぶポイントは「キャンプの逆」?

  • 辻 歌●取材・文 text by Tsuji Uta
  • 稲垣朝則●写真 photo by Inagaki Tomonori

車中泊のプロがおすすめ!
#1「アイテム編」

#2「スポット編」を読む #3「クルマ選び編」を読む

キャンプとも宿に泊まるのとも違う旅スタイルの選択肢のひとつとして、今人気を高めているのが車中泊だ。車中泊では、クルマの限られたスペースに荷物を詰め込んで、心地よい寝床をつくる知恵が必要になる。せっかくだから寝られるだけでなく、快適で、遊び心もあったほうがうれしい。そんなニーズに応える便利グッズを、車中泊歴約20年、クルマ旅専門家の稲垣朝則さんにセレクトしてもらった。

テント泊のキャンプとともに人気上昇中の車中泊テント泊のキャンプとともに人気上昇中の車中泊──車内泊に持って行くアイテムを選ぶときのポイントを教えてください。

稲垣朝則(以下、稲垣) キーワードは「コンパクト」と「ユーティリティ(実用性)」。車内に詰め込めるモノは限られますからね。キャンプでは今、「デカくて豪華なこだわりギア」が流行っていますが、車中泊なら逆ですね。

「コンパクト」と「ユーティリティ」を兼ね備えているギアといえば、登山道具。テント泊登山で持って行くようなモノをイメージすると、そろえやすいと思います。

 一方で、心地よく過ごすためには、「ふだんの生活に近い」というのもポイントです。家にある要素を押さえれば、グッと快適性が高まります。今回は、家で当たり前に使っている【電器】【寝具】【調理】【収納】に分けてセレクトしました。

【電器1】バッテリー容量700Wh程度の「ポータブル電源」

稲垣 キャンプでの愛用者が多い「ポータブル電源」は、車中泊でもマストアイテムです。これさえあれば、携帯電話やカメラの充電はもちろん、電気調理器や電気毛布といった製品も使えるようになります。

 以前に比べると、随分コンパクトになり、さまざまなモデルがありますが、選ぶポイントになるのはバッテリー容量。「自分が何に電源を使うか」を概算するといいのですが、1泊2日の週末旅なら700Wh(ワットアワー)程度が目安になります。宿泊数や人数が多かったり、電化製品をいろいろ使いたいなど、状況に応じでサブバッテリーも活用しましょう。

<稲垣さんおすすめ>
「JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB6-C」(バッテリー容量626Wh)

【電器2】車内を明るく、邪魔にならない「ネックライト」

稲垣 停車中の夜間は車内が真っ暗だし、トイレに行く時も足元を照らす光が必要です。そこで重宝するのが、自分専用のコンパクトライト。おすすめは、首にかけるタイプの「ネックライト」です。両手が使えて、身に着けっぱなしでも邪魔にならないサイズ感もいい。同じように、手元や足元を照らせる「ヘッドライト」でもOKです。

<稲垣さんおすすめ>
「パナソニック LEDネックライト」

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