カーリング女子、世界でポテンシャルの高さを示した中部電力がさらに上に行くために必要なこと (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by (c)JCA

 相手のミスもあったとはいえ、あのようなエンドを構成できるポテンシャルを秘めているのが中部電力である。結果が出るまでに時間がかかるかもしれないが、さらなる上を目指して"リスタート"を図る価値があるチームだ。

 中部電力は大会を棄権したあと、現地保険当局の指示を受けながら、PCR検査の結果を待ってそれぞれ帰国の途につく予定。そして帰国後、松村は4月23日からスイス・ジュネーブで開幕する世界ミックスダブルス選手権へ向けての最終調整に入る。

 また、5月下旬には今季最終戦となる日本選手権が北海道北見市常呂町で開催される。来季以降の松村のスケジュールにもよるが、チームは今季の戦いや今後の各選手の意向を踏まえたうえで、長・中期的な視野に立ってメンバーを構成し、日本選手権に臨むことになるだろう。

 はたして、選手、チームはどんな決断を下して大会に挑むのか、注目される。

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