二階堂亜樹が描くMリーグの未来像。「チームが増えてJリーグのように1部・2部で入れ替え戦がしたい」 (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 今シーズンのMリーグはここから大詰めを迎えます。EX風林火山には2連覇の期待もかかっています。セミファイナル、ファイナルへの意気込みを教えてください。

「まずはファイナルに進むことを目標に、セミファイナルに全力で挑みます。それでファイナルに進めたら、連覇できるのはウチのチームにしかない特権なので、全力で優勝賞金5000万円を狙っていきます。でも、Mリーグは2位や3位にも賞金が出るので、『優勝以外に意味はない』なんて言えないと思っているので、状況によってはそこも見据えてシフトしていくと思います」

---- 昨年もファイナルまでの戦いを経験していますが、レギュラーシーズンとは打ち方なども変わるものなのでしょうか?

「登板した時の点数状況によりますね。だけど、ファイナルはめっちゃ腕を振っていくかもしれないですし、そこも楽しんで見てもらいたいです」

---- 優勝賞金5000万円は昨年も手にしていますが、2連覇したら1億円。

「優勝しても全部が私に入ってくるわけじゃないんで(笑)。やっぱり賞金というより、支援していただいているチームやスポンサーやサポーターの方々と一緒に喜びを分かち合いたいのが一番ですよね。それに優勝したという事実は、ひとつの自信になりますし、これから先も続いていくMリーグという歴史に名前が残るので。それが自分にとって、すごく価値のあることだと思っています」

(第7回につづく)

【profile】
二階堂亜樹(にかいどう・あき)
1981年11月15日生まれ、神奈川県鎌倉市出身。雀荘を営む実家で育ち、幼少期から麻雀に親しむ。1999年に史上最年少でプロ雀士デビュー。日本プロ麻雀連盟所属。2018年にEX風林火山からドラフト指名を受けてMリーガーとなる。姉は同じチームに所属する二階堂瑠美。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る