2022.03.18

二階堂亜樹、プロ雀士歴24年目の境地。「手痛い失恋をしても、麻雀を打っている時は忘れられる」

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

Mリーグ女流雀士インタビュー(6)
二階堂亜樹@前編

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 いよいよクライマックスに向けて動き出すMリーグ2021。各チーム90戦のレギュラーシーズンを終え、上位6位チームによるセミファイナルが3月21日から幕を開ける。

 4月18日からのファイナル進出を目指して各チームが牙を研ぐなか、Mリーグ初年度からリーグの"華"、そして昨季のチャンピオンチームEX風林火山の"顔"として活躍する二階堂亜樹(日本プロ麻雀連盟)に、麻雀プロとしてのビジョンを聞いた。

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二階堂亜樹(にかいどう・あき)1981年11月15日生まれの40歳二階堂亜樹(にかいどう・あき)1981年11月15日生まれの40歳 この記事に関連する写真を見る ---- 二階堂亜樹選手が麻雀を始められた経緯などは、ネットを検索するとたくさん出てきますので、まずは故・安藤満プロとの出会いから聞かせてください。最初の出会いはどういうものですか?

「15歳の時に竹書房から出ている『近代麻雀』という麻雀雑誌の巻頭グラビアに載っていた安藤さんに衝撃を受けました」

---- 何が載っていたんですか?

「牌をツモろうと右手を伸ばすポーズをされていて、その赤いシャツの右袖には『亜空間殺法』って青字で刺繍されていて。亜空間殺法って何だろうと思ったし、麻雀にプロがいるなら自分もなりたいと思ったんですよね」

 安藤満プロとは1981年の日本プロ麻雀連盟の発足と同時に入会し、1985年に現在の鳳凰位についたのをはじめ(通算4度獲得)、十段位や名人位など数々のタイトルを手にした人気と実力を備えたプロ雀士。漫画原作なども手がけた。

『亜空間殺法』とは、手牌や展開が悪い時にかぎり、仕掛け(ポン・チー・カン)によって流れを変える戦法。最新戦術研究や後進指導にも力を入れ、多井隆晴選手(渋谷ABEMAS/RMU)や二階堂姉妹(EX風林火山/日本プロ麻雀連盟)など、現在活躍する雀士を多く輩出した。2004年3月27日没、享年55歳。