二階堂亜樹が描くMリーグの未来像。「チームが増えてJリーグのように1部・2部で入れ替え戦がしたい」 (2ページ目)
「女性だけのタイトル戦は増えたし、男性だけのタイトル戦も増えたんですけど、自分としてはやっぱり男女混合のほうがいいなと思っています。最終的には男女半々が理想ですよね。ただ、そこに到達するためには、女流プロ全体がもっとレベルアップしなければいけないと思っています」
---- 同じ麻雀プロであっても、男女で実力差がある理由はなぜでしょう?
「そもそも麻雀界は、女性が優遇されているんですね。たとえば雀荘で働くにしても、男性プロより女性プロのほうが給与が高かったりして。アルバイトだと時給1000円だけど、プロになると時給3000円で雇ってもらえるとなれば、勉強して麻雀プロになりますよね。
でも、プロになってから雀力に磨きをかけるかと言ったら、そうじゃないケースもあって。もちろん、全員が全員ではないですけどね。ただ、男性の場合はプロ資格を取っても給料がさほど上がるわけではないですから、麻雀プロになろうという人は気構えが違うわけです。そこの差は大きいと思います」
---- Mリーグができたことで、女流雀士が活躍する場を目の当たりにできるようになりました。今後は純粋に強さを求める女流雀士が増えるのではないでしょうか?
「そうなることを願っています。プロ雀士というのは、一定基準を満たしていれば誰でもなれるものなので。プロ資格の有無がクローズアップされるのではなく、プロとして強さを求めながら壁を乗り越えていくことが評価される世界になってほしいですよね。ただ、そう思いつつも、今はまだ女流プロの数が増えればいいのかな、という気もしなくもないんですけどね」
---- プロ資格は免許であって技量を示すものではない、ということですよね。
「そうです、そうです。あくまでもライセンスなので、最低限のことはできるけれど、運転がうまいことを保証はしないのと同じです(笑)」
---- Mリーグが誕生したことでの変化は感じていますか?
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